会社を定時ダッシュして銀座へ。
チェロを習っている音楽スクールを運営する楽器店で
弦楽器セールがある。
今すぐに買う余裕は無いのだが、ゆくゆくはアコースティックの
チェロが欲しいので、この機会に見ておこうと思ったのだ。
それだけでなく、チェロを習っている先生がセールの間ここに
詰めていて、楽器の試奏やミニコンサートもやりますとの事。
それならなおさら行きやすいわと思い、7時頃到着すると
クラスメイトのおじさまも来ていた。
「あ〜、A先生の生徒さんですかぁ」とお店のお兄さんが愛想良く
楽器を触らせてくれる。
楽器自体の値打ちには殆ど無知な私達にとても丁寧に説明して
くださるので、ますます欲しくなる。
A先生は別に楽器を売るために来ているわけではないのだが、
「そういえばみちるさんはサイレントお使いでしたね。
どうですか。やっぱり生チェロ欲しくなりました?」
・・・・先生ってば。。。
物欲しげにビンテージ仕様の楽器握り締めてるんだから
一目瞭然でしょ。。。でもこれ50万だし・・・。
脱初心者して永く使いたいと思ったらこのくらいのものがいいそう。
まあ、値段の事を言えばキリがないけれど。
「楽器はどれもみんな違うんですよ。例え同じメーカーで同じ値段で
あっても材料が違う木なら微妙に音が変わります。だから実際
弾いてみないとわからないんですよ。値段にかかわらず、自分に
しっくりくるというか弾きやすいものが一番です。人との出逢いと
一緒ですね」
楽器店の親切なお兄さんのお言葉。
ちょっと胸に沁み入るものがあり、チェロ本体は買えなかったけど
弓用のハードケースだけ買って帰って来た。
早く自分を待っている楽器に出逢いたいものだ。
(いやお金の問題でしょとかそういうこと言わない)