今、道草中なんで・・・

常時道草中なみちるの道草日記

1 / 1

Latest(Selected) Entries



一定期間更新がないため広告を表示しています



  • Category > -
  • Written by > スポンサードリンク

おくりびと

邦画を映画館で観ようと思ったのは久しぶりである。
作品は「おくりびと」

とても、いい映画だった。

「納棺師」という職業があることを初めて知った。
私自身はまだあまり人の「死」に立ち会った事がない。
子供の頃の祖父のお葬式を思い浮かべてみても、納棺の儀というようなものは
なかったと思う。
だから映画に描かれている納棺師が正しいのかはわからないのだが・・・
それはとても神聖で、所作のひとつひとつに死者に対する尊厳を感じられた。

そして作品の全体を覆う庄内平野の美しい風景とチェロの調べ。

雪景色の田園に白鳥が舞い集い、鳥海山を背に主人公が子供の頃使っていた
分数チェロを弾く・・・そんな映像を観て、しみじみ日本は綺麗だなあと思う。

「死」を扱ってはいるが、随所に笑えるシーンもあり、決して湿っぽくなく
しっとりとした映画だった。

泣けて困った。








ゆらゆら

芸術の秋だから、というわけではないのですが最近続けて観たお芝居2本。

演劇集団THE・ガジラの公演で市原悦子さん主演の『ゆらゆら』
劇場は両国のベニサン・ピット。

市原悦子さんはさすがの存在感です。
とてもきちんとした身なりなのに身勝手で利己的な言動の数々は
まさしく「邪悪」の権化だなと思わせる母親役です。

そしてこのTHE・ガジラはよく舞台で吐いたりといったエグい演出が
得意(?)なのですが、このお芝居でもみんな赤黒い液体を吐きまくったり、
生きてる鯛をそのままさばいたり(ピチピチ跳ねてる・・)してました・・・。

このベニサン・ピット、もうじき取り壊しになるそうですね。残念です。


ゆすり

チラシの画像の大きさが上とずいぶん違いますが、たまたまです。笑

もう1本は平田満さん、井上加奈子さん夫妻の企画するアル☆カンパニーの
公演『ゆすり』
新宿のスペース雑遊という100席ほどの小劇場での三人芝居でした。

内容をあまり知らずにチラシを見て(東海林さだおですよね)なんとなく
楽しそうなお芝居だと思い込んでいましたが、濃いテーマの重い内容でした。。
それでもベテランの役者さん達の狭い一部屋の中での演技は、とても見応えが
ありました。
人の良さそうな平田満さんの顔がだんだん下卑た「ゆすり」の顔に変わったり、
井上加奈子さんは顔半分が本当に不自由なのかと思わせたり。
「思い込めばそれが真実になる」というセリフが印象的でした。


たまたま続けて観たお芝居2本とも暗く重い舞台だったのですが、
ガジラのほうは演出の方針なのかいつもカーテンコールがなく、観客は
幕が下りたあと大抵どよーんと沈んだ気分のまま帰ることになるのですが、、、
「ゆすり」のほうはカーテンコールがあり、平田満さんの素の声などが
聞けてほっとしました。

次は楽しいお芝居も観に行きたいなぁ、と思っております。。。







このpageのtopへ▲

2008

   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< October 2008 >>

Latest Entries

Categories

Recent Comment

このpageのtopへ▲