横浜フリンジフェスティバルでの野外テントダンス公演、
市電うどん〜特盛版〜を
観に行ってきた。
「ハマのメリーさん」として横浜に立ち続けた伝説の娼婦メリーさんへの
オマージュ。
総勢80名にも及ぶダンス、そして野外テントという立地条件を存分に
活かした演出。
舞台の後ろの幕を開けると、万国旗が張り巡らされた叢。
遠くにみなとみらいの観覧車が浮かぶ横浜の夜景。
過去と現代が交錯する不思議な風景の中を、銀河鉄道のように
死者を乗せた市電が出発する。
ここでしか出来ないであろう演出と、何より演者達の情熱とパワーが
直に伝わってきて素晴らしい舞台だった。
そして音楽は生演奏!
キーボード、サックス、バンジョー、パーカッション、チェロ。
特にチェロは前衛チェリストの坂本弘道さんで、もちろん普通(?)に弾いてもいたが
チェロを横抱きにしてギターのようにつま弾いたり、エンドピンにグラインダーを
当てて盛大に火花を出したり、そうかと思うとノコギリを美しい音色で弾いたりと
私にはこちらもとても楽しめた。
市電が走っていた頃の横浜を知っている人ならば、さぞ感慨深い舞台だろうなと
知らない私には羨ましく思った。